CEO Interview

なぜ、ケアプランセンターとカフェ×時計なのか

私は25年以上介護の世界に携わってきました。ケアマネジャーとして多くの人の役に立ちたい。本物のプロフェッショナルになりたい。そんな熱い想いで2013年に開業しました。ところが理想と現実のギャップですね。当初は経営的にはかなり苦しかったんです。

 

それで父の営む時計屋さんに同居させてもらったんです。この異色のコラボのスタートは何のことはない親のすねかじりからでした。でもこの経験が長年の介護キャリアから得たバイアスをいい意味で崩してくれたんですね。

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専門家が差し伸べる手が、街の人にとって掴みたい手だとは限らない。

『介護相談無料 お気軽にご相談下さい』そんな看板を介護事業所ではよく目にします。しかし気軽に相談に来た人を見たことがありません。以前私は住民の意識の低さがその原因だと考えていました。介護が発生するその時まで考えもしないんだと…。しかしそれは間違っていました。時計の修理を待っているお客様と話していると、結局健康の話になることが多い。皆様、真剣に考えておられるんですね。ではなぜ専門職に頼らないのか?

介護保険サービスが大切なものであることは知っている。でも、自分はまだ違うんだと思いたい。助けられる側になりたくない。そんなプライドです。それはとても重要なのです。

 

私は時計屋さんと同居することで、「街で暮らす皆様に介護サービスを喜んで受けたい人がどれだけいるのだろう?」という当たり前の事に気付かされました。それが私も含めたみんなの本音じゃないでしょうか?プロフェッショナルが専門性を深める事は重要です。しかし自称専門家が差し伸べる手が、街の人にとって掴みたい手だとは限らない。助ける助けられるの関係ではなく。もっともっと自然な関係からスタートする事が大切なのではないかと気付いたのです。

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それでカフェを始めたんですか?

きっかけは父が引退を口にした事でした。時計店のフロアをケアプランセンターとして活用することも考えましたが、改めて父の積み上げてきたものを見直しました。

 

45年以上この街で商いを続けてきた結果。この店には何があるのか?何年も何年も通い続けて下さる人の流れがありました。時計の修理や電池交換、時には用事もないのに話に来るお客様がいました。この流れを絶ってはいけない。

 

それ以上にもっと自然に話に来る理由となる場所を作らなければならないと考えたのです。それがカフェでした。とはいっても私は自分でコーヒーも淹れたこともなかったんですけどね(笑)

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でも、今も時計屋さんは健在ですよね?

はい!とっても嬉しいことです。心境の変化があったようで「父から辞めるのやめるわ」の一言をいただきました。

 

介護やリハビリに携わってきましたが、どんな療法より効果的なプログラムは“現役続行”だと確信していますからね。すごく照れ臭いですが、詳しくは↓の動画を参照してください。

 

今、何を考え何をしようとしているのですか?

FIKA三丁目は当初想定していた運営とはずいぶん違うカタチになっています。でも今、来て下さっているお客様の顔を思い浮かべるだけで、笑顔になる自分がいます。想像もしなかった理想の街のコミュニティーがここにはあります。是非一度足を運んでみてください。

 

何をしようとしているか?と言われるとFIKAを玄関とした人と社会資源が行き交うコミュニティーを作ろうとしているのかもしれませんね。人が集まる、情報が集まる、街の商店が行っているサービスが集まる、介護保険事業所に皆様の集う場にもなる。ここは常に情報の鮮度がアップデートされ続ける場所です。制度が縮小傾向にある今、このようなスタイルこそが新しいケアプランセンターのカタチだと確信しています。